31歳からのピアノ5ブルグミュラー編

31歳からのピアノ5ブルグミュラー編

 
今回はブルグミュラーの25の練習曲の15番、「バラード」です
前回のこのコーナーでは、ブルグミュラー1番をやりましたが、そこから実はかなり進んでおりまして、現在ブルグミュラーの練習曲は15番まで進んでおります。今回も演奏動画と私なりの楽曲分析を掲載しています。

ひとまず、演奏動画です。
タッチが前回の動画の時よりも安定してきたと思います。成長していくことは、何歳になっても嬉しいものですね。
 
では、この曲もガッツリ楽曲分析していきましょう!
 
コード進行
キーはCm途中でCに転調してまたCmに戻る
|Cm|Cm|Cm|Cm|Cm|Cm|Cm11|Adim|Cm11|Adim|Cm|Cm|Cm|Cm|Cm|Cm|Cm11|Adim|Cm11|Adim|Cm/G|Cm/E♭|G/D|G/B|Cm|Cm|Cm|Cm/G|G|G|
Cに転調
|C|C|G7|G7|C|C|G7|G7(9)||C|A7(♭13)|Dm|Dm9|C/G|G7||C|
|G7(♭9)|G7(♭9)|C|C|G7(♭9)||G7(♭9)|単音フレーズ~
Cmに転調
|Cm|Cm|Cm|Cm|Cm|Cm|Cm11|Adim|Cm11|Adim|Cm|Cm|Cm|Cm|Cm|Cm|Cm11|Adim|Cm11|Adim|Cm/G|Cm/E♭|G/D|G/B|Cm|Cm|Cm|Cm/G|G|G|単音フレーズ
エンディング
|Cm|Cm|Cm|Cm|Cm|
 
楽曲分析
キーはCmで使われているコードはほとんどダイアトニックコードで、Adimが途中で混ざっているのだけれども、これをどうとらえるか?音楽理論を並べ立てて説明することも可能ですが、ここは単純に半音進行という捉え方でいいのではないのでしょうか?
この前後のコード進行は
Cm→Adim→Cm
コード構成音で見てみると
ドミ♭ソ→ラドミ♭ソ♭→ドミ♭ソ
 
ソの音が半音変化している並びですね。半音進行させたいとき、曲に何かスパイスを持たせたい時は、dimコードはとても便利ですね。J-POPでもよく使われています。(米津玄師さんの曲は特にうまくdimコードを使っている)
 
そして曲はCに転調していくのですが、ここはコード進行だけ見たら、ジャズっぽいですね。
テンションコードがたくさん使用されていて、とても彩り豊かなコード進行になっています。
特に着目すべきところは、G7(♭9)ですね。これは本来マイナーキーのドミナントコードですが、Cメジャーに転調している後半箇所で使用されています。徐々にマイナーキーに戻っていくよというような流れを感じますね。このあたりは構成としてとても美しいし、作ろうと思ってもなかなか作れないコード進行だと思います。自分もこういう曲を書けたらいいなと思います(笑)
またCmに戻ってくるのですが、ここは前半部分の繰り返しになるので、割愛。
 
バラードというタイトルでしたが、自分の連想するバラードとは全然違いました(笑)転調したりするし、思っていた以上にドラマチックな展開でしたね。メインのメロディーにハーモニックマイナースケールを使用しているところにもモダンジャズのルーツが見え隠れしている曲。素晴らしい。
今回のありがとうございました。