ドラマツルギー/Eveコード進行楽曲分析
今回はドラマツルギー/Eveの楽曲アナリーゼ(分析)をまとめ
・ドラマツルギー/Eveについて
まずは視聴してみてください。
Eveは若い世代の中で、ネット中心で人気 のあるミュージシャン。
この曲を聴いたときにすごいなと思いました。どこがすごいのかと いうと、コード進行と相性のいいリズムパターンをきちんと組み合 わせているところです。これって案外難しいんです。これが出来れ ば誰も苦労しない(笑)コード進行とリズムパターンの相性の判断 って編曲をやってみれば分かるのだけど、 なかなかうまくはまらないことが多く、経験値やどれだけ耳コピし たかとかが重要になってきます。
そして僕が最もリスペクトしたいところは、Eveは成長している ところです。演奏能力も音楽性も洗練されてきているし、ボーカル もめっちゃ上手くなってるし、音域も広くなっている。この努力に 私は最大の賛辞を送りたい。興味のある方は、Eveの過去の楽曲 も聴いてみてください。
ドラマツルギーはいい曲だなと思いましたので、今回の楽曲分析の コーナーで取り上げました。
・では早速コード進行分析
KeyはE♭m
イントロ
|A♭m7 Ddim|E♭m|A♭m7 Ddim|E♭m|(これの繰り返し)
Aメロ
|C♭M7|C♭M7|E♭m7|E♭m7|
|A♭m7|B♭7 |E♭m7|E♭m7|
(これの繰り返し)
Bメロ
|EM7 E♭m7|DM7 D♭m7|
|A♭m7 |B♭m7 |
|E♭7sus4 |E♭7 |
サビ
|A♭m7|D♭ |E♭m7|G♭ |
|A♭m7|B♭7 |E♭m7|E♭ 7 |
(これの繰り返し)
Dメロ
|A♭m7 Ddim|E♭m|A♭m7 Ddim|E♭m|(これを6回繰り返して)
|A♭m7 |B♭m7 |
|E♭7sus4 |E♭7 |
楽曲アナリーゼ(分析)
・イントロ
ここジャズの要素プンプンでいいですね。
サブドミナントA♭m7からDdimへ、そしてトニックE♭mに 進む。DdimはトニックB♭7の根音省略形ですね。
・Aメロ
ここは全てダイアトニックコードなので、特に分析する必要はない かな
C♭M7はサブドミナント
E♭m7はトニック
A♭m7はサブドミナント
B♭7はドミナント
・Bメロ
ここはジャズとかボサノバとかやってると、ああこれねとなるコー ド進行なのですが、理論的に分析となるとなかなか言葉にしづらい (笑)
一時的に転調していると捉えられると思いますが、私の解釈として はドミナントコードのB♭7の裏コードのE7をさらにセブンスの 音を半音上げてEM7にしているという解釈です。半音下のコード をトニックと見立てて進むクロマチックなコード進行となっていま す。
他の具体例としてばっと浮かんだのは、同じコード進行ではありま せんが、ダニーハザウェイの「What's going on?」のエンディングの部分ですね。
他にもボサノバとか半音ずつ下がっていくコード進行が多いです。 ギターで弾きやすいんです。
サビ
メジャーのツーファイブ進行で始まるが、マイナーコードに解決し 、さらに平行調のトニックコードに進行するコード進行です。文字 で書くとたいそう大げさに思えますが、今20代のミュージシャン の中ではものすごくトレンドなコード進行ではないのでしょうか?
他の例
米津玄師「アンビリーバー」、「フローライト」など。
(私が言わずもがなですが、米津玄師くんは天才です。大ファンで す。)
・ブリッジ
ここはイントロ、Bメロの後半と同じコード進行なので割愛します。
・楽曲分析して感じたこと
リズムの強い楽曲はジャズの要素が入ったコード進行と相性がいい ですね。この曲はAメロとBメロはジャズっぽいコード進行ですが 、サビはロックの要素を含んだコード進行で疾走感があり聴き手を 飽きさせることはありません。
僕も真似しようと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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